無事に元気な赤ちゃんが生まれた時の喜びが原動力に

兵庫医科大学を卒業後、長年、勤務医を経験し、平成12年に実家の岡村産婦人科に戻り開業医となりました。当院は、父親である理事長が開院してから50年以上になります。先日、とうとう、親・子・孫の3代が当院で出産されるという嬉しい事がありました。「私もここで産まれました」と言って通ってくださるお母さんも多いんですよ。

勤務医と違って、産科の開業医は24時間体制でいつでも対応できるよう、365日ずっと出産に備えて拘束されます。家族で食事に行くときも、急な呼び出しの時にも家族を置いて戻れるように、車2台で行きます。そんな生活なので、奥さんはいろいろ我慢していると思います。感謝ですね。

昔、理事長から言われた言葉があります。「患者さんに、おめでとうって言えて、御家族とも喜びを分かち合える医者の仕事って、産科以外にはないぞ」って。こんなに技術が発達した時代なのに出産は、生まれてくるまで本当にわからないんですよ。最後まで気が抜けない緊張の連続です。妊娠されてから出産まで一人の患者さんに長い時間ずっと寄り添うので、無事に赤ちゃんを取り上げた時の達成感は、なんとも言えません。

お母さん達がみんな喜んでくれているのが嬉しい

Visageさんのエステはお母さんたちに大好評ですよ。お産はフルマラソンを走るのと同じぐらいの体力を使うものだからね。授乳や赤ちゃんの世話もあり、夜なかなか眠れない人も多いんです。お母さんたちの体は緊張しているからね。産婦人科エステを導入したのは、大仕事を終えたお母さん達の体をほぐしてもらって、リラックスしてもらえたらいいなと思って。エステをしてもらうと体の循環がよくなるのかな？心地よい倦怠感を感じるみたいだけど、体が楽になりましたって声をよく聞きますよ。
退院して、家に帰ったらエステなんて行けないからね。入院している間にお母さんたちに喜んでもらえたらいいな。本当にお母さん達は、頑張っているからね。

妊娠・出産・産後の変化の大きい時期を支えたい

うちの医院では、「助産師相談室」というのがあります。通称「助産師外来」と言ってます。安心して気軽に助産師さんに相談できる場所を作ろうと思って設置しています。妊娠期から出産、そして産まれてから1歳までの一番子どもの成長の変化が大きい時期のお母さん達の様々な不安に寄り添いたいのです。うちの助産師さんたちは勉強熱心で、最近は「赤ちゃん整体」を取り入れたりしているんですよ。核家族化が進んでいて、昔に比べて相談できる人がいないという声もよく聞きます。気軽に相談できる場所を作ることで、不安をなくしてもらい、お母さん達に元気になってもらって、子育てを頑張ってくれたらいいなと思っています。